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946三慈会病院 ちょっとした出来事

釧路三慈会病院で起きた最近の出来事やお知らせを更新していきます。

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Facebook 臨床検査科より

こんにちは、検査科です。今回は、深部静脈血栓症についてお話します。

深部静脈血栓症とは、下肢の静脈の壁に血栓(血の塊)が付着した状態をいいます。血管がつまり、血の流れが悪くなる事によって、足の腫れや皮膚の色調異常や痛みを引き起こす場合があります。また、血栓が静脈壁よりはがれて、肺の血管につまると、肺塞栓症という命に関わる病気を引き起こすこともあります。肺塞栓症は、飛行機やバスなどで同じ姿勢で長時間座っている時に起こるいわゆるエコノミークラス症候群として、また、近年では災害時等の車中泊や狭い空間での避難生活を強いられる状況でも生じる事が知られています。

深部静脈血栓症の危険因子として、この病気の既往以外では、心筋梗塞や脳梗塞等の既往、癌、糖尿病・高血圧・高脂血症、下肢静脈瘤、下肢麻痺、長期臥床、妊娠・出産、経口避妊薬(ピル)、肥満、喫煙、下肢の手術や骨折等の怪我などが挙げられます。

当科では、下肢手術後の肺塞栓予防の為、術前検査として多く行っています。

深部静脈血栓症の検査として、下肢静脈超音波検査や血液検査(Dダイマー)、CT検査などがあります。検査科では、下肢静脈超音波検査を行っています。非侵襲的な検査で、所要時間は、患者さんの病気や状態等で異なりますが、30分から1時間程度です。鼠径部より直接ゼリーを塗りプローブ(超音波発信機)を押しあてて観察していくため、下着のみ着用した状態にバスタオルを掛けて実施しています。

浮腫みにより発見される場合もあります。気になる方は一度ご相談下さい。








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